多民族共生人権教育センター
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インタビュー 大野遊祭の関係者インタビュー

大野遊祭の関係者インタビュー  

 2003年11月2日(日)に、「あくあぴあ芥川」で開催された「第17回大野遊祭」へ参加し、会場関係者にお話を伺いました。

大野遊祭(だいやゆうさい)の起こりと意義

 今年で17回目を迎える高槻の「大野遊祭」は、もともと市内で在日韓国・朝鮮人に対する差別事件が続発する中で、市民意識の啓発活動として、また在日韓国・朝鮮人と日本人の交流の場として始められたものでした。回を重ねるにしたがって、中国・フィリピン・中南米などさまざまな国から来日した外国籍市民も参加するようになりました。さまざまな文化に親しみながら、同じ地域に住む外国籍市民と日本人市民とが交流するという、他に類をみない大きな国際交流・人権啓発事業として、少しずつ根付いてきました。
 しかし「外国人が増えると治安が悪化する」といった偏見、相次ぐ政治家の差別発言、拉致問題の影響などが、外国籍市民の生活に影を落としています。市民どうしが交流し、語り合って理解を深める大野遊祭の意義は、今日ますます大きくなっています。

大野遊祭のチラシ


子どもたちがアイデンティティをなくさないように 高島サリーさん

高槻フィリピアナコミュニティ
フィリピン料理のお店を仕切りながら、優雅なムスリム・ダンスも披露されました。

出演者、市民の皆さん入り混じって一緒にマカレナ
出演者、市民の皆さん入り混じって一緒にマカレナ

 このコミュニティは私がつくりました。フィリピン出身の高槻と茨木の友達と一緒に活動しています。ダンスの練習は、(高槻の)城跡公園や、友達の家でやっています。私もそうですが、子どもがいる人が多いから、みんなで集まるのが大変です。
 このお祭は、毎年続けて出ています。多くの人たちと同じ食べ物を食べて、いろいろな国の音楽や踊りも楽しくて、とてもいいと思います。  
 日本に来て最初に困ったのは文化の違いでした。プライドをもっているけれど、言葉も完璧じゃなかったし、生活に慣れるのが難しかったです。
 子どもが4人います。子どもたちがアイデンティティをなくさないように、どうやってうまくミックスするか(混ざり合うか)を考えています。人間は助け合いが大切ですね。日本語教室で友だちがたくさんできたし、ボランティアの人とも知り合いました。今日のようなイベントが、もっとたくさんあればいいと思います。

みんなつながって 王さん

中国帰国者グループ
水餃子などのお店を出されていました。

 このお祭は、世界のいろいろな国の人が集まって、歌って踊っておもしろい。めったにこんな機会がないので、結構楽しいです。私は12年前に来日し、最初は日本語がわからず、子どもが病気の時などは本当に大変でした。子どもは2人いて、今12歳と16歳です。だんだん毎年、同じ国の人と出会って、むくげの会の人とも出会って、何となくみんながつながって、なじみの人が増えているのが楽しい。新しい人にも出会っています。

外国人当事者、子どもたちに励まされて 紀井早苗さん

高槻むくげの会、子ども会指導員

 とにかく無事終わってほっとしています。
 野遊祭は焼肉目当て(笑)でたくさんの一般市民も参加して、出会いの場としては最高ですが、いざ、外国人の人権について考えようとなると、無関心な日本社会に疑問を感じています。そういう意味では年々、外国人当事者の参加が広がっているのが何よりもうれしいです。日系ブラジル人の方に「ずっと働いてばかり。(野遊祭が)日本に来て一番楽しかった」と言われ、準備の疲れもふっとびました。
 最初はお客さんだった外国人が、自分からチケットを売ったりポスターを貼ったり、祭を「見る側」から「つくる側」へ変わってきています。実行委員会に外国人グループがどんどん増えてきています。

韓国の民族舞踊プチェチュム(扇舞)
韓国の民族舞踊プチェチュム(扇舞)

 今日ステージで発表した子ども達の状況はとても深刻です。学校の勉強についていけてない子どもが多く、進学状況は厳しいです。少し前までは「在日コリアンの公立高校進学率は日本人と比べ10%低い」など高槻市外国人教育研究協議会が調査していましたが、現在はそういった調査もしなくなり学校の取り組みは弱まっています。「フィリピン帰れ!」とからかわれた等、差別発言が多発していますが、学校の中で問題化できていません。
 でも、それぞれの状況の中で必死にがんばっている子ども達の姿に魅了されてしまって、やめられないですね。本当の意味で共生できる地域社会をこれからも問いつづけてがんばっていきたいです。


 当日は約1000名の市民が参加してステージ発表を楽しみ、お昼は焼肉を囲んでの交流会となりました。また、各国の民族料理のお店も立ち並びました。朝からあいにくの曇り空で途中小雨がぱらつく場面もありましたが、天気の悪さを吹き飛ばすように皆さんさまざまな国の歌や踊りを披露され、盛況なお祭りとなりました。

 

 

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