| 
秋田市にてディスコの啓発が成功、三沢市にて排他的ポリシー撤廃失敗 小樽温泉外国人入浴拒否施設問題のような「外国人
お断り」という看板が全国に広がりつつある。最近でも、秋田市と三沢市で排他的看板があったので、私の確認したことを報告したい。 秋田での成功例
昨年(2002)の夏から、秋田市山王のディスコ「Honeybee」が「外国人お断り」を掲げた。インターネットで通報を受けた私は、「白人日本人」としてどんな待遇となるかと思い、新聞記者と2人で今年11月に確認しに行った。フロントドアに「外国人は入店拒否」。私たちは入店しカウンターに座った。マネージャーS氏は私を見て驚いたが、私が日本語で挨拶してビールを注文すると、受けつけてくれた。断らなかった理由は「日本人と一緒だし、日本語ができるからOK」という。S氏は看板を掲げた理由を、以前外国人によるトラブルがあったからだと言う。店の前で外国人客がぶらついて近所に迷惑をかけたり、コンビニから安いお酒を持ち込んだり、注意しても無視したケースがあったようだ。トイレを汚くしたりS氏のバイクを倒したこともあるという(しかし、『外国人』がやったかどうかは未確認)。
私から、トラブルがあった時、警察に通報したかを問うと、「ない」と言う。「ルールを英語で掲示したことがありますか」と聞いたが、「ないです」。「じゃあ、英語の看板を作りましょう」ということで、私はルールを教えてもらい、英訳した。
(フロントドア)「ルールを守る外国人を歓迎します。厳守しなければ警察へ通報します。これはハッタリではございません。」(これを英訳) S氏は納得し、入店拒否看板を外させてくれた。(私が看板を外している写真、秋田さきがけ新聞の記事は、有道出人のHPを参照。青森のケースも掲載)。 青森のケース
しかし、青森県三沢市ではうまくいかなかった。昨年3月に訪問したが、米軍正門前の飲食店街に「外国人お断り」の看板を掲げたバーとカラオケ店7カ所があった。私がパスポートを提示しても、外見のみを理由にして拒否された
。その後法務局人権擁護部青森支局に看板取り外しを要請したものの、いまだに4店は外していない。今年8月と12月に出向いた時も、はぐらかされたり、たらいまわしにされたりした末、結局入店を断られた。 この事件で得た教訓は、差別主義者は世の中にいるし、どうしようもない場合もあるということだ。いくら話し合いしようとしても、意図的に建設的な対話をしない人も世の中にはいる。だから人種差別撤廃法が必要であると思う。 終わりに 読者は、私には潜在的にマゾヒストの性格があるのでは?と思うかもしれない。なぜ私が歓迎されない所にわざわざ行くのか、と。私の動機は、差別の本性を出させたいということだ。差別があって、いくら頑張っても解決ができなかったという証拠を集めたい。
| 次のことを証明したい。 | | 1) | 「外国人お断り」の根拠に、異文化、異国籍、マナー無知などがあるわけではない。私が拒否されるのは外見だけが理由。世の中では外見のみで人を選別する差別主義者がおり、話し合いにならない。これに対処するために法整備が必要、と証明したい。
| | 2) | 差別主義者及び差別する場所は少なくない。差別撤廃法がないため、差別が悪化し拡散している、と証明したい。 | | 3) | この差別は違法ではないので、行政官や人権擁護部や警察庁でさえ、差別を牽制できない。結局数年間と大金をかけて法廷に持ち込まないと牽制できない現状を証明したい。 | | 4) | 差別撤廃法がない先進国は日本のみ。なぜ法整備がないことが日本のあるべき姿ではないかを証明したい。
| | 5) | 入店して、相手の立場を聞こうとした上で改善を懇願することは、記録となる。その議事録は新訴訟にとって役立つ情報となる。 |
2004年中頃、違う観点から新しい裁判に訴えたい。小樽温泉問題の場合、被告の一つは小樽市だった。しかし、一審判決では市には責務がないとされた。 だが差別撤廃への国の責任を問うことは大事だと思う。1995年に日本は人種差別撤廃条約に批准し翌年発効している。国として、あらゆる措置であらゆる形態の差別を撤廃することを公約した。だがいまだに法、ひいては法案さえ皆無だ。 国に人権擁護の責任を明らかにさせたいので、これから新しい弁護団を結成し、全国で排斥された原告数人とMEHRECの皆様等からサポートを募集して、2004年中に国を相手取って訴訟を起こしたいと思っている。
皆様、外見や身元・出身と関係なく皆がもっと住みやすい社会を築くために力を貸して下さい。よろしくお願い致します。 北海道情報大学教員 有道出人(あるどう でびと) ◎有道出人ホームページ http://www.debito.org 著書:「ジャパニーズ・オンリー」(明石書店 価格:1,800円+税) |